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合意制家族の時代ー合意と実践ー(その2)

「合意制家族」とは、どのような家族なのでしょうか。それは今日、国をあげて、その達成を目ざしている「男女共同参画社会づくり」にとって基本的な家族像であるといって良いでしょう。残念ながら、これまでに発表された構想には、具体的な基本的家族像は、曖昧なままです。その達成を目ざしている家族像が曖昧なままで、いわゆる男女共同参画社会の達成あるいは形成が可能なのでしょうか。

たいていの場合、夫(父)は家庭外で働き、妻(母)は家庭内で家事育児に専念するといった固定的な性別役割分業が否定されている家族といったイメージだけが先行しています。このような家族像がモデル家族なのでしょうか。この家族像では、たとえば一時的に、夫(父)が家庭外で働いている、そして妻(母)が家庭内で家事育児に専念することを選択している家族は、正当な家族像から逸脱している家族として非難されることになるのでしょうか。

ここで問題なのは、従来の固定的性別分業的な家族、すなわち「夫婦制家族」の根本問題が語られていないことです。何が問題であったのでしょうか。それは特定の規範を重視する規範家族であったことではないでしょうか。つまり、家族は、あるいは夫婦は、こうあるべきでなければならないという規範が先行した家族であったということです。新しいモデル家族がまたぞろ同様の規範家族であっては一切、問題は解決いたしません。

私の主張している「合意制家族」とは、家族成員が合意することによって形成される新しい家族です。もちろん合意など成り立つのか、といった問いもあります。私は合意とは、つねにプロセスであると認識しています。合意形成は、プロセスとして成立するのです。そのためにはいくつかの条件が不可欠です。男女共同参画社会づくりには、用意周到な条件固めが不可欠であるということです。続きは、次回に。

泉北情報センター