2020年8月ブログ · 2020/08/29
「合意制家族」とは、どのような家族なのでしょうか。それは今日、国をあげて、その達成を目ざしている「男女共同参画社会づくり」にとって基本的な家族像であるといって良いでしょう。残念ながら、これまでに発表された構想には、具体的な基本的家族像は、曖昧なままです。その達成を目ざしている家族像が曖昧なままで、いわゆる男女共同参画社会の達成あるいは形成が可能なのでしょうか。 たいていの場合、夫(父)は家庭外で働き、妻(母)は家庭内で家事育児に専念するといった固定的な性別役割分業が否定されている家族といったイメージだけが先行しています。このような家族像がモデル家族なのでしょうか。この家族像では、たとえば一時的に、夫(父)が家庭外で働いている、そして妻(母)が家庭内で家事育児に専念することを選択している家族は、正当な家族像から逸脱している家族として非難されることになるのでしょうか。 ここで問題なのは、従来の固定的性別分業的な家族、すなわち「夫婦制家族」の根本問題が語られていないことです。何が問題であったのでしょうか。それは特定の規範を重視する規範家族であったことではないでしょうか。つまり、家族は、あるいは夫婦は、こうあるべきでなければならないという規範が先行した家族であったということです。新しいモデル家族がまたぞろ同様の規範家族であっては一切、問題は解決いたしません。 私の主張している「合意制家族」とは、家族成員が合意することによって形成される新しい家族です。もちろん合意など成り立つのか、といった問いもあります。私は合意とは、つねにプロセスであると認識しています。合意形成は、プロセスとして成立するのです。そのためにはいくつかの条件が不可欠です。男女共同参画社会づくりには、用意周到な条件固めが不可欠であるということです。続きは、次回に。 泉北情報センター

2020年7月ブログ · 2020/07/12
「合意制家族」とは、最新の家族社会学の概念です。多様な課題を抱えている21世紀の現代こそ、新しい家族イメージが不可欠です。その多様な課題の解決のための方向づけに21世紀の現代に相応しい新しい家族像、すなわち「合意制家族」という家族イメージが求められています。私(野々山久也)は、この言葉を2007年(拙著『現代家族のパラダイム革新ー直系制家族・夫婦制家族から合意制家族へー』東大出版会、参照)以前から使用してきています。合意制家族について、しばらく(本ブログにおいて、やや長期間にわたって)お付き合いくださいますようにお願い申し上げます。 ところで明治以降、明治政府によって日本の家族のあり方(家族制度)の基本が制度化されました。それは当時の人口全体の10%ほどにあたる武士階層が保持していた家父長制の「家」制度を見本にした、いわゆる父系の「直系制家族」という家族制度の制度化でした。当時、日本には多様な家族のあり方が全国各地に分布していましたが、モデルとしての直系制家族は、明治政府にとっては理想の家族制度であったのです。今日の時点から見れば、この直系制家族は、ネガティヴな側面しか見えてこないかもしれませんが、しかしそれなりに次三男等の労働力の大量の排出という面からも当時の日本の急速な近代産業化に大いに貢献したことは事実です。 それから第2次世界大戦後、アメリカによる他力とはいえ、憲法や民法の改正にもとづく夫婦中心の「夫婦制家族」の制度化が行われました。人びとは民主主義という言葉とともに新しい家族制度に期待を懸けて行きました。高度経済成長の時代をとおして、いわゆる核家族化が進行し、「固定的な性別役割分業」の家族である夫婦制家族が理想の家族になって行きました。三種の神器、そして3Cへの憧れは、日本の家族イメージが核家族形態の夫婦制家族への憧れと並行するものでした。 しかし21世紀の今日、国民総長寿化時代をむかえ、男女平等化とともに性別にかかわらずの高学歴化が進行し、かつ労働力分野では女性労働力の需要がいよいよ高まってきています。そのことを背景にして性別による差別のない男女共同参画社会づくりは、喫緊の課題になってきています。私は、従来の家族のあり方を批判しているだけでよい段階から、今まさに現代に期待される家族イメージの提示が求められていると考えています。その家族イメージの提示のないままでは、提起される政策に地に着いた足あるいは見分けのつく顔がないに近いと言ってよいのではないかと考えています。 そこで私は、直系制家族ならびに夫婦制家族の時代をへて、21世紀の現代は「合意制家族の時代」であると主張してきているのです。日本社会の持続的発展を前提としての人口問題の解決(少子化対策)も含めて、男女共同参画社会の構築をめざすには、新しい家族像がいままさに不可欠です。現在の憲法における結婚観は、すでにすべてではないにしてもかなり「合意制家族の観念」を先取りしています。しかし残念ながら、依然として乗り越えなければならない従来のいわゆる「近代家族」の枠組みに拘束されている面が随所に見受けられることも事実です。男女共同参画社会の基本は、・・・・・。 (しばらくお待ちください。続きは、近いうちに表示する予定です。甲南大学・名誉教授/野々山 久也) 泉北情報センター

2020年5月ブログ · 2020/05/16
(早咲きの紫陽花) この度の新型コロナウイルスの蔓延は、お見合い実践にとっても、たいへん厳しい状況を呈しております。今回のブログのタイトルは、お見合い成功術(その4)と題してはおりますが、いささか内容は異なります。...

2020年3月ブログ · 2020/03/23
見合いの成功術の初歩を、まず男子についてお話ししています。 (早咲きの小彼岸桜:自宅近く)...

2020年2月ブログ · 2020/02/01
 婚活において成婚に至るまでには極めてたくさんの課題を乗り越えなければなりません。その第一歩は、見合いに成功しなければならないということです。もちろん見合いに成功しても、つぎのデートという交際開始段階においてお断りになってしまう場合も少なくありません。でも見合いに成功することがまず不可欠です。...

お見合い成功術をお話しします。 まず男性のお見合い成功術としては、いろいろなことが重要ですが、この1回目は「その目的について」考えてみます。それは簡単で、明瞭なことです。 端的に言ってしまえば、お相手に「もう一度、お会いしてみたい」と思わせることです。これは男性も女性も変わりませんが、とくに男性に忠告しておきたいと思います。というのは、多くの男性の見合いの場合、この時とばかりに一生懸命に話したがる、あるいは語りたがる方が目立っているからです。お見合いの途中、話すことが何もなくて、と言っている方は、まず「お見合いの目的」を忘れていませんか。話さないことで、もう一度、お会いしてみたいと思っていただけるようにする術(すべ)を身につけてください。まずそこから考え直してください。   女性の場合、子どものころから男性と面した時には、どちらかというと「聴く役割」を身に着けてきています。その点、男性は、聴く立場よりも説明する立場を取ろうとしがちです。その話がお相手に魅力的であれば、もう一度、お会いしたとなるかもしれませんが、それも語りすぎれば、もう一度、お会いしてまで聴きたいとは思わないでしょう。 泉北情報センター

2019年10月のブログ · 2019/10/21
最近では、多くのというよりは、ほとんどの都道府県が公営の縁結び、すなわち婚活や結婚を税金を使って支援しようとしています。具体的には、セミナー、イベント、パーティ、、お見合い、結婚お祝い金など、多様な支援が行われています。県が支援しているのですが、実際は県の外郭団体である公益財団法人が請け負っていて、県民へのサービスを担当しています。  上の写真は、最近、私が「独身の子どもを持つ親の婚活支援セミナー」に協力させていただいた兵庫県と香川県の支援センターあるいはサポートセンターの写真です。重ねて映していますので、少々見にくいかもしれません。私の場合は、『婚活の基礎知識ー未婚化・晩婚化時代を生きる親のためにー』といったタイトルの講演です。多くの親御さんや関心のある方がたの参加をいただきました。本人というよりも、むしろ親御さんの方が息子や娘が独身でいることをずっと心配し、悩んでおられます。  税金を使ってまで実施する事業なのかといった疑問がよく聞かれます。一般県民からというよりは、知ったかぶりの評論家からといった方が良いでしょう。一般県民からそのような疑問を聞いたことはありません。往々にして行政

縁結びを祈願するといえば、出雲大社に代表されるように、日本では神さまにお祈りするのが一般的です。神さまといえば、とうぜん神社に出かけて行って良縁をお祈りするということになります。その点、仏教では縁結びを祈願するという話は、あまり聞こえてきません。愛欲は克服すべき煩悩ということであって、縁結びのご利益が期待できそうにないということかもしれません。 とはいえ、聖徳太子によって建立された四天王寺の施薬院は、今日、愛染堂として知られ、周知のように愛染明王が祀られています。愛染明王は、不動明王などと同じ、なかなか怖い顔をした縁結びの仏(ほとけ)さまです。六本の手には弓矢などを携えていて、人びとを悪魔から守っています。朱色の身体と凄まじい憤怒の表情は、煩悩である愛欲を悟りに変えてしまうことを教えている姿です。つまり、人びとの嫉妬心や支配欲を戒めているのです。少しとっつきにくいと言えば、そうかもしれません。  その点で、道端にいて、人びとを優しく見守ってくれているのがお地蔵さまです。観音菩薩をはじめ、多くの菩薩さまが存在していますが、地蔵菩薩は、人びとに親しみやすいお姿をしていて

2019年8月のブログ · 2019/08/22
 最近の夏は、猛暑というか酷暑というか、とても暑くてエアコンなしには熱帯夜、睡眠をとることができません。子どもの頃は、わが家では蚊帳を使って寝ていましたが、もちろんエアコンなど有りませんでした。それでも結構、夜は涼しく寝られていました。  今どきの子どもたちは、エアコンは当たり前ですし、夏といえば、酷暑も当たり前ということなのでしょう。そして慣れていき、この暑さがとくに異常ではなく、日本の夏の暑さといえば、こんなものということになるのでしょう。  昨年、私は、兵庫県の結婚支援事業としての講演会で「未婚の子を持つ親のために」というテーマで講演しました。多数の県民の方がたが参加されていました。とてもニーズが高いことを知りました。  今年は、チラシのとおり10月20日に香川県高松市(かがわ縁結び支援センター主催)での講演を依頼されました。タイトルは「婚活の基礎知識ー未婚化・晩婚化時代を生きる親のためにー」です。1時間30分ほどの講演です。パワーポイントを用いて、最新のデータを駆使して、親身にお話しさせていただくつもりです。参加される皆さん、「乞う、ご期待」です。 泉北情報センター  全国仲人

2019年6月ブログ · 2019/06/21
六月の花嫁(June bride)という言葉をご存知でしょうか。欧米では、「六月に結婚する花嫁は幸せになれる」と信じられています。その根拠は、もともとギリシャ神話の主神ゼウスの妻ユノ(Juno)に由来していますが、それがローマ神話の主神ユーピテル(Jupiter)の妻であるユーノウ(Juno)に展開して、彼女は結婚と出産をつかさどる、六月の守護神として祀られています。そこで欧米では、六月に結婚すると幸せになれると信じられているのです。しかし諸説あって、一説では、欧米では3月から5月までが農繁期であって、その時期に結婚することは許されませんでした。乾期である六月になっての結婚は、気候的にも歓迎され、かつ祝福され易かったということでもあるようです。 一方、最近では日本でも、六月の花嫁を目指すようになってきているようです。日本の六月は、もちろん梅雨どきであって、結婚式や披露宴に出席することは厄介であり、迷惑といったところです。そこで、その解決方法として、結婚式や披露宴は別の月に行なって、婚姻届けを六月の吉日にするという選択、あるいは六月が乾期であるハワイや欧州で結婚式を挙げるという選択などで

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